FXとは?初心者向けに仕組みを分かりやすく解説

FXビギナー

「FXってよく聞くけれど、仕組みがよく分からない」「投資初心者でもできるの?」「危険って話も聞くけど実際どうなんだろう」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、FXの基本的な仕組みや特徴、メリット・デメリットを初心者向けに分かりやすく解説します。

FXとは?

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。
一言でいえば、異なる国の通貨を売買して利益を狙う投資です。

たとえば「1ドル=150円」のときに1万ドルを買い、その後「1ドル=151円」になった時点で売れば、1円の差益 × 1万ドル = 1万円の利益 が得られます。

逆に「149円」に下がれば、1万円の損失です。

株式投資は「株価が上がらないと利益が出ない※」ですが、FXは下落相場でも“売り”から入ることで利益を狙えるのが大きな違いです。

※上級者向けですが、株であっても信用取引で「売り」から利益を得ることもできます。

じれら
じれら

よくニュースで耳にしますが、例えばドル円で「円高」というのは、150円が155円になること、ではありません。150円が145円になること、つまり下がることを円高と言います。

1ドルのものが150円で買えていたところ、145円で買えればお得ですよね?つまり円の価値が上がったということです。

円の価値が上がること=円高ということです。

と覚えておけば良いですね。


FXの基本仕組み

FX取引は「通貨ペア」で行われます。
代表的な通貨ペアには以下のようなものがあります。

  • 米ドル/円(USD/JPY)
  • ユーロ/ドル(EUR/USD)
  • ポンド/円(GBP/JPY)

たとえば「ドル/円」を買う場合は、円を売ってドルを買うという取引になります。
上昇すると予想すれば「買い」、下落すると予想すれば「売り」から始められます。

また、「買い」を「ロング」「売り」を「ショート」とも言います。

じれら
じれら

ここで初心者が混乱しやすいのは、「買うのはドル?円?」という点。
覚え方はシンプルで、左側の通貨を売買すると考えると分かりやすいです。

こちらを売買⇒USD/JPY(ドル円)

ドル円を「買い」「ロング」というのは、ドルを買って円を売るということ


FXの魅力(メリット)

FXは、株や投資信託にはない特徴が多く、少額から始めやすい点や柔軟な運用が可能な点が魅力です。
具体例を交えて、代表的なメリットを見ていきましょう。


1. 少額から始められる

FX会社によっては「1,000通貨」から取引可能で、必要資金は数千円程度からスタートできます。

例えば、ドル円で1,000通貨を買う場合、必要証拠金は約5,000円(レート1ドル=150円の場合)程度です。
もちろん理論上は少額でも取引できますが、実際には急な値動きにも耐えられる余裕資金を持つことが安全です。

じれら
じれら

ドル円150円で1000通貨買うということは、本来であれば150円×1000=15万円必要ということです。

急な値動きをイメージとはこういうことです。

150円⇒140円 つまり、ドル円を買っていた場合、15万円が14万円になるということです。1万円の損失ですね。


2. レバレッジで効率的に資金を運用できる

国内FXでは最大25倍のレバレッジが認められており、少ない元手でも大きな取引が可能です。

例:資金10万円でドル円を取引する場合、最大で250万円相当の通貨を動かせます
これは株式ではほとんど不可能な規模です。
レバレッジとは「てこの原理」のようなもの。少ない資金で大きな動きを狙えるのが魅力です。

⚠️ 注意点:利益も損失も同じ倍率で膨らむため、初心者は低レバレッジでの取引が安全です。

じれら
じれら

250万円相当の通貨というのはこういうことです。

ドル円150円だとすると 150円×1.66万通貨=250万

本来であれば250万円必要なところを10万円用意すれば1.66万通貨分まで購入できるということです。

少ない金額で大きな金額を動かす=レバレッジということです。


3. 売りから入れる

FXでは「買い(ロング)」だけでなく「売り(ショート)」から取引を始めることも可能です。

例えば、ドル円が下落すると予想した場合、売りポジションを持つことで相場が下がっても利益を狙えます。
株式では基本的に株価が下がると損失ですが、FXでは両方の方向でチャンスがあるのが大きな特徴です。

じれら
じれら

ドル円150円が下がると思えば売り(ショート)で入ることもできます。

150円で1万通貨分を売りした場合、140円になれば、

150円-140円=10×1万=10万円分儲けたということです。


4. スワップポイントが得られる

スワップポイントとは、通貨の金利差から生じる利益です。

例えば、トルコリラ/円やメキシコペソ/円など、高金利通貨を保有していると、毎日少額ながら金利収入を得られます。
これを長期間保有することで、為替差益とは別に「コツコツ収益」が積み上がるのが特徴です。

⚠️ 注意点:金利差は変動することがあるため、常にチェックして運用することが大切です。

じれら
じれら

詳しいことは次の記事で解説しますが、通貨ペアの買う(または売り)しているだけで、スワップという形で毎日少しづつ得ることができます。

私の父親はこのスワップを狙った戦略を得意にしており、個人的にはFX初心者はスワップ戦略から入るのが良いと考えています。


5. 平日ほぼ24時間取引可能

FXは世界中の市場が連動して動くため、平日はほぼ24時間取引可能です。

例えば、日本時間の夜でもアメリカ市場が開いているため、ドル円やユーロドルの取引ができます。
株式のように市場時間に縛られず、自分のライフスタイルに合わせて取引できるのもメリットです。

⚠️ 土日と日本の祝日は取引できませんが、平日であればほぼ自由な時間に売買可能です。

じれら
じれら

なぜ24時間というと、日本市場が9時からオープンし、17時ごろに市場が閉じるときにはヨーロッパ市場が開始され、次にアメリア、オセアニア、として一回りして日本と土日を除いて常に全世界のどこかしらの市場が開いているため、24時間取引が可能ということです。


💡 このように、FXは少額で始められ、両建ても可能、毎日スワップも狙える、そして時間の自由度も高い投資です。
これらのメリットを理解しながら、リスク管理を徹底して始めることが、初心者にとっての第一歩となります。


FXのリスク(デメリット)

もちろん良いことばかりではありません。FXには大きなリターンの可能性がある一方で、リスクも存在します。代表的なものを具体例とともに紹介します。


1. レバレッジによる損失拡大

FXでは「証拠金の数倍の取引」が可能です。日本では最大25倍のレバレッジをかけられます。

たとえば、10万円を証拠金にして25倍の取引をすると、実際には 250万円分の通貨を動かすことになります。
1円の値動きでも、2万5,000円の損益が発生する計算です。

👉 利益が大きくなるのは魅力ですが、同じスピードで損失も膨らむため、初心者は「レバレッジは5倍以下」で練習するのがおすすめです。

じれら
じれら

ここ重要です。むしろ慣れるまではデモ口座でFXがどのようなものか体験するのが良いでしょう。

5倍くらいではないと面白味もないので5倍としましたが、資金に余裕があれば2倍くらいからスタートが良いとは思います。

2. 値動きが大きく、短期的に損益が変動

為替相場は、経済指標や政治ニュースに非常に敏感です。

たとえば、米国で金利が予想外に引き上げられると、ドルが一気に買われて「ドル円」が数円動くこともあります。
1円の変動でもレバレッジをかけていると大きな損失につながるため、重要指標の発表前は取引を控える、またはロットを下げることが安全策になります。

じれら
じれら

他には国の大きなイベントもあります。例えば最近ですと、高市早苗が自民党総裁に選出されたことで、将来的な財政拡張策(無制限な国債発行など)が意識され、円安が進行しています。


3. 予想外の急変動リスク

過去には、相場が数分で大暴落した事例もあります。

  • 2008年リーマンショック:ドル円が数カ月で30円以上下落
  • 2015年スイスフランショック:数分で数十円動き、ロスカットが追いつかず大損した投資家が続出

👉 急激な相場変動時には「ロスカット」が間に合わず、口座残高以上の損失が出るリスクもあります。
ただし、資金の2〜3割は常に余裕資金として残す・高すぎるレバレッジを避けるといった対策を取れば、万一の急変動にも耐えやすくなります。

じれら
じれら

スイスフランショック時は父親が大きな損失を出しました。また、別記事でお話ししますが、レバレッジを掛けすぎると運用資産が一瞬で飛ぶこともあります。

資産管理は非常に重要です!


4. スワップポイントがマイナスになる場合も

「通貨を持っていれば毎日スワップ(利息)がもらえる」と思われがちですが、常にプラスとは限りません。

例えば、ドル円では「ドルを買う」場合はプラススワップを得られることが多いですが、逆に「ドルを売る」とマイナススワップを支払うことになります。
また、FX会社によってスワップの金額は異なり、金利差が縮まるとプラスがほとんど出ないケースもあります。

👉 事前に各社のスワップポイントを比較してから取引すれば、こうしたリスクは回避できます。


リスクを理解すれば、怖くない

FXは「怖い投資」と思われがちですが、実際はリスクを知り、それに備えればコントロール可能です。

  • レバレッジを低めに抑える
  • 重要指標やイベント前はポジションを軽くする
  • 信頼できるFX会社を選ぶ
  • 常に余裕資金を残しておく

こうした基本を守れば、FXは決して「ギャンブル」ではなく、計画的な資産運用の手段になります。


FXを始める流れ

「仕組みは分かったけど、実際にどうやって始めるの?」という方に向けて、簡単に流れをまとめます。

  1. FX会社で口座開設(無料、数日で完了)
  2. 資金を入金(数万円から可能)
  3. 取引ツールで通貨ペアを選択
  4. 「買い」または「売り」でポジションを持つ
  5. 利益が出たら決済し、日本円に戻す

※初心者は最初から大きな金額で取引せず、デモ口座や少額取引で慣れるのがおすすめです。


まとめ

FXは「通貨の売買によって利益を狙う投資」であり、少額から始められる手軽さや24時間取引可能という魅力があります。
一方で、レバレッジによる損失拡大や急変動リスクといった注意点も存在します。

投資初心者の方は、まずは仕組みを理解し、リスク管理を徹底することが大切です。
当サイトでは、スワップ投資や自動売買(EA)など、初心者でも取り組みやすい投資手法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

👉 次回は「スワップポイントとは?」について解説し、FXのもう一つの収益の柱を詳しく見ていきましょう。

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