自作EA「Roos」について紹介したいと思います
「Roos」はAUDNZDの大きなトレンドを解析し有利な地点でエントリーを行い利益を得る「単ポジ・デイトレードタイプ」のEAです。
AUDNZDのEAと言えば「グリッド型(トラリピのようなもの)」や「ナンピンマーチン型」が多く、AUDNZDなのに単ポジという特性を持つ「Roos」は、他にあまり見ないEAだと言えます。
2025年1月からEABANKに採用されています。市販は行っていません。
ぜひこの「Roos」について深く知っていただければと思います。
Roosとは
どんなEA?
・通貨ペア:AUDNZD
・時間足:30分足
・取引スタイル:デイトレ・スイング
・最大ポジション数:1(単ポジタイプ)
・TP(利食い値幅):100pips
・SL(損切り値幅):140pips
TPとSLを設定していますが、決済のほとんどはロジックで行います。冒頭でも説明しましたが、AUDNZDの単ポジと他にはあまり見ないタイプのEAです。
特徴
EAのポートフォリオに幅を持たせたい人には最適なEAだと思います。
全てのEAとはいいませんが、例えばUSDJPYのEAを複数使用していた場合、負けるときは同じタイミング(勝つときも同様)だった経験はありませんか?
実は、通貨ペアによって通用しやすいロジックというのはそこまで多くありません。もちろんEA作者はあの手この手で自分なりのロジックを組んで色を出していきますが、バックテスト上でより良い結果を求めていくと、同一の通貨ペアではロジックが似てくる傾向にあります。
さらに同じようなロジックのEAを稼働させていると、同一通貨の場合、その国で大きな出来事があって相場が急変動すると、同時に損失(または利益)を出すことになります。
例えば、アノマリー系の代表格であるゴトビEAはたくさんありますが、ほとんど同じ動きをします。(私自身ゴトビ系を使用しているので否定しているわけではありません)なので、それをポートフォリオに2個、3個と組み入れてもあまり意味はありません。
複数のEAを運用する目的として、EAの一時的な不調を他のEAで補い最終的に資産を増やすというところがありますよね?
理想は異なるロジックを持つEAを揃えることですが、ロジックの中身は作者しか分かりません。
しかし、通貨ペアが異なるEAだと、同じ動きになること少なくなります。さらに良質なEAであれば、それぞれのドローダウンを補完し、盤石なポートフォリオを形成することができます。
以上が「Roos」をポートフォリオに組み入れをオススメする理由となります。
次に「Roos」が良質なEAなのかを見ていきます。
リアル運用成績
2024年4月~2025年2月の実際に私が運用した結果はコチラ

右肩上がりの綺麗なグラフとなっており、リアル口座運用でも利益を重ねていることが分かります。

取引口座:外為ファイネスト(リアル口座)
勝率:72.5%
取引回数:62回(月平均5.6回)
獲得pips:465.7
平均取引時間:15時間
エントリー数は控えめですが70%を超える高い勝率となっています。平均取引時間は15時間程度とデイトレに近い動作を行います。


2024年は8月を除きすべてプラスとなりました。2025年も現時点で全てプラスとなっています。
EABANKでも同様に右肩上がりで利益を出しています。ただ、国内口座の方がさらに調子が良い傾向にありました。
バックテストの解説
では次に、バックテストから「Roos」の特徴を解説します。

◆期間 2006年1月から2023年12月までの18年間のバックテスト結果です。
◆スプレッド 35
AUDNZDの高いスプレッドに合わせた35(3.5pips)で計測しました。
◆純益 16139
10000$(1ドル150円の場合150万円)の証拠金を元に0.33lotでこのEAを18年間稼働した場合、16136$(約242万円)得るという結果になりました。◆プロフィットファクタ 1.45
EAの能力を評価する指数ですが、高いと良いというものではなく、一般的には1.0~2.0前後が理想的な数値と言われています。
◆リカバリーファクタ 16.53
純益/ドローダウンで示される指標で、数値が高いほどドローダウンと利益の差が少なく、安定したEAとなります。目安は8以上と言われています。
◆総取引数 1561
1月当たり平均7.2回エントリーします。頻繁にエントリーを繰り返すEAではありません。
◆勝率 67.84%
勝率は70%弱と比較的高勝率なEAといえます。
◆グラフ
右肩上がりの安定した収益をあげていることがわかります。
◆推奨ロット
運用金額が100万と仮定
30%(30万円)の損失を許容・・・0.14lot
50%(50万円)の損失を許容・・・0.23lot
なお、複数のEAでポートフォリオを組む場合はさらに少ないロット数で運用することをおすすめします。
QuantAnalyzerによる分析
EAを分析するツールによる解析結果はコチラ


収支がマイナスの月もありますが、年で見ると全てプラスという結果になっています。
リアルフォワードとバックテストの成績に大きな剥離が見られないのも「Roos」の特徴となります。
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